年表
5世紀
原産地は、中央アンデスのチチカカ湖付近
ここからペルー、チリ、メキシコに広がり、インカ帝国では重要な食料となる。
16世紀
スペイン人によりヨーロッパにももたらされる
16世紀前半にヨーロッパにもたらされるが、あまり普及しなかった。
また、エリザベス1世が食べソラニン中毒にかかり、じゃがいもには毒があると思われていた。
1601年(慶長6年)
この年、オランダ人が「じゃがたらいも」として長崎に伝える
ジャカトラ(現:インドネシア)から伝えられたため、「じゃがたらいも」と呼ばれる。
ただ、あまり日本では普及はしなかった
18世紀
この頃から、ヨーロッパで栽培が広がる
ドイツで食糧不足から、フリードリヒ1世が普及を進め、ヨーロッパに栽培が広がる
明治初頭
この頃、開拓使がアメリカから種芋を輸入
これにより、北海道で本格的な栽培が始まる
1908年(明治41年)
この年、川田龍吉がイギリスから種芋を輸入
北アメリカ産のアイリッシュ・コブラーという品種の種芋を、男爵・川田龍吉が輸入し、函館郊外の農家に栽培させる(男爵いもの栽培が始まる)。
なお、アメリカから輸入したという説もある。
1917年(大正6年)
この年、メークインが輸入
イギリス原産であるが、アメリカからメークインが輸入され、栽培が始まる
1928年(昭和3年)
この年、「男爵いも」「メークイン」が奨励品種となる
1938年(昭和13年)
この年、道立農業試験場が「紅丸」を育成
1929年にドイツから輸入したレンプケ・フルエ・エローゼンをもとに、多収穫品種のポパーを交配させ、でんぷん原料専用種として育成
1943年(昭和18年)
この年、道立農業試験場が「農林1号」を育成
男爵いもとデオダラを交配したもので、その後、気温への適応性が高いことから全国的に広がる
1974年(昭和49年)
この年、道立農業試験場が「早生白」を育成
根系7号と北海39号の交雑種
1987年(昭和62年)
この年、道立農業試験場が「キタアカリ」を育成
男爵とツニカの交雑種
1988年(昭和63年)
この年、道立農業試験場が「インカのめざめ」を育成
W822229-5とP10173-5の交雑種で、2001年(平成13年)2月に種苗法の品種登録
1994年(平成6年)
この年、道立農業試験場が「ベニアカリ」を育成
北海61号とR392-50の交雑種で、1997年(平成9年)2月に種苗法の品種登録
参考
小崎格他監修「花図鑑 野菜+果物」
成瀬宇平「47都道府県・地野菜/伝統野菜百科」
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